今宵も冴える頭に読書を少し。
花についての一節。
名前をつけるという行為は愛情と関心と敬意のあらわれであり、また名前と実体とは切り離すことのむずかしい関係にあって、それが言語の本質のひとつをなしていはのは確かですが、目前の一輪の花の精妙な美しさに驚きと畏敬を感ずるとき、それに名前をつけるという行為が、どこか自然に対する冒涜とも思えることが私にはあります。際限もなく名づけることで人間は自然に、そして宇宙に秩序を発見し、ひいてはそれを支配しようとしてきたのですが、一方で名づけられぬもの、言語化できぬものに対する畏れも、常に私たちの心の底に隠れています。
花を感ずるには花という集合名詞だけで十分だというのは、星を感ずるのに天文学は要らないと思うのに似ています。、、、
愛情と感心と敬意の表れかぁ、。
そこんとこ、ちょっと欠如してるかも私。
日々つくるモデルは愛情のもとに生まれてくるけれど、その名前となるとね。。。
集合名詞に在る強いピースでありたいと願うばかりです。
筆者、〆に
ちなみに私の好みは派手な大輪の花よりも、小さい地味な花のほうに傾きます。そして切り花よりも野生の野花のほうに。